2005年6月期 朝詣り 教話 <師井先生>
長男が今年小学一年生になりました。
保育園に通っている時は朝から夕方までずっと面倒をみて頂いていたものが、
小学校ですと午後3時には帰ってきます。長男は一人で遊ぶこともできず、
いつも暇そうにうろうろしています。
この姿をみて、なにか習い事でもさせたほうがよい気持ちになり、夫婦でいろいろ考えた末、
サッカーを習わせることにしました。
習い始めたサッカークラブはサッカーの技術だけでなく、挨拶や礼儀なども教えてくれる所でした。
その中で、"こんにちはシュート"というものがありました。
二人が向かい合って、まず「こんにちは」といいながらお辞儀をし、そのあと先生が転がしたボールを
シュートするというものです。
特別何も難しくない事なのですが、意外に挨拶が出来る子と出来ない子がいました。
我が子はどうかといいますと、なんとも普段の元気とは裏腹に、小さな声で「こんにちは」と言い、
よく聞こえないので先生からやり直しを言われ、お辞儀の仕方も首をちょこんと下げる程度でした。
その姿を見て私は、今まで長男に挨拶をきちんと教えていなかった反省と、それくらいの事もできない長男に対し
とても腹立たしい思いをしました。
私の心の中は、練習が終わったら、挨拶の事をきちっと子どもにしつけておかねばという気持ちで一杯でした。
また、皆が一生懸命ボールを追いかけているのに、長男はゴール前にじーっと立っており、
ボールの来るのを待っていました。
その姿が、とてもいやらしい感じに見えて、「どうしてみんなと同じようにボールを追いかけないのだろう。」という
イライラした思いも溜まっていました。
練習が終わって長男が私達夫婦の所に走って戻ってきた時、私は子どもに、ガツンと挨拶の事を
教え込まねばという気持ちでいました。
しかしその前に家内が「よくがんぱったねー。挨拶とかもがんばってしていたねー。」と声を掛け始めました。
私の思いと違うその言葉を聞いて、意外な気持ちがしました。
私は、まだまだ出来ていないと思っていた所を、家内は子どもなりに頑張っていたことをまず受け止めたのです。
その言葉を聞いて、私の子どもを責めようとする気持ちが少し薄れました。
そして、形からでしたが子どもなりにがんばっていたことをその場では認めてあげることができました。
頭から子どもを責めたり怒ったりするのでなく、まず子どもなりにがんばっていた誠を味わうことが大事だったと
家内の言葉から気づかせて頂きました。
また、そうしますと親がとやかく言いすぎなくとも、子どもの方からいろいろと気付いて変わってくれることに
気付きました。
次のサッカーの練習の時に、送りの車の中で私が子どもに「前回は挨拶がんばっていたね」と話しますと、
子どもの方から「今回は大きな声で挨拶をするんだ」と言っていました。
そして、実際お辞儀もきちんとし、前より大きな声で挨拶をしていました。
PLの教えを聞いていなければ、頭から子どもを叱りつけ、ある意味萎縮した子にしてしまっていたかも
しれません。
この度は家内の対応に大いに学ばせて頂きました。
とてもありがたいことを気付かせて頂いたと感謝しています。
